ウィル・マッカーシイ コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)

コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)
表紙の女の子と裏表紙の解説は狙ったものなのか? あんまりこの本の本質には関係ない気がする。
テラフォーミングにより太陽系に進出した人類はなぜか直接選挙による単一王国(実際は女王)になっている。主人公のブルーノ・デ・トワジは科学者でありながら、女王の配偶士で、キャラクターの設定がよく分からない人だ。この人が自分で作ったコラプシターと呼ばれるブラックホールを使った物質により太陽系の危機が訪れるが、何度も短時間に解決する。
ちょっとSTAR WARS風に感じるのは女王が出てくるからだろうか。
コラプシウムのほかに、STAR TREKのトランスポーターのような転送装置兼バックアップ作成装置であるファックス!(ファックスって・・・)や超微細な半導体により原子をシミュレーションしてどんなものにもなれるウエルストーンなどのSF的アイデアが出てくる。
シリーズになっていて4作目まで出ているようだ。