2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

M・M・バックナーウォー・サーフ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF),ウォー・サーフ 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 14-2)

はっきり言って面白くない。だが、没頭して読んでしまった。なぜ一人称が「わし」なのか? 「天国」がなぜそうなったのかもつかめなかったのは私のせいなのか?

池上永一 やどかりとペットボトル (角川文庫)

池上永一のエッセイなのだが、「保育専科」という聞いたことのない雑誌に連載されたものらしい。かぶっているネタも多い。沖縄や石垣島の話が多いが、すべてではない。一つ一つが短いので、食い足りない感じ。母親がかなりインパクトのある人のようだという…

マイクル・ムアコック 軍犬と世界の痛み (ハヤカワ文庫SF ム 1-31 永遠の戦士フォン・ベック 1)

ムアコックのエターナル・チャンピオンシリーズとしてのフォン・ベック伯爵の物語。『エレコーゼ』あたりのフォン・ベック伯爵の先祖か。ルシファに頼まれて聖杯を取ってくるクエストはフォン・ベック物の原点というところ。永遠の宿敵、クロスターハイムも…

デイヴィッド・ブリン キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19), キルン・ピープル 下 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-20)

デイヴィッド・ブリンは久しぶりだ。粘土のクローン。目的によって色が違うというのはいささか安易な気がする。それにしてもこんなに長くなくても良いような。読むのにとても時間がかかった。クライマックス部分は良くわかりませんでした。何でも良いけどisb…

佐藤亜紀 雲雀 (文春文庫)

『天使』の続編ではなく、姉妹編にあたる短編集。時間的には『天使』の前の話もあれば、後の話もある。もっと悲劇的な結末を予想していたのだが、裏切られた。

佐藤亜紀 天使 (文春文庫)

人から進められて読んだ。最初、純文学なのかと思ったがそういうわけではない。第一次世界大戦前後のオーストリア・ハンガリー帝国、サラエボ事件などあまりなじみの無い舞台で、『感覚』を持つ人々の存在が当たり前の世界。自分などは第一次世界大戦の背景…

アレステア・レナルズ 火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)

レヴェレーション・スペース・ユニヴァース短編集+中篇1本。今まで読んだ2冊の長編よりも面白い気がする。中でも『ダイヤモンドの犬』はすばらしい。はじめはドルアーガの塔かと思ったが、レヴェレーション・スペースのエピソードにふさわしい内容にじわ…