池上永一 シャングリ・ラ

私のサーチ範囲に引っかからず、2ヶ月も出版されていることに気づかなかった池上永一の新刊。この人の本はハードカバーでも迷わず買うことにしている。しかし、電車で読むにはでかくて重い。最初からの疾走感は最後まで止まることが無い。ただし、次第に明らかにされていくアトラス建造の目的がはっきりすると、ちょっと戸惑ってしまった。少し前に読んだ山田風太郎の忍法創世記 (小学館文庫)のこともあるし。それぞれが非常に強力なキャラクターだけでも楽しめる。