佐藤亜紀 天使 (文春文庫)

天使 (文春文庫)
人から進められて読んだ。最初、純文学なのかと思ったがそういうわけではない。第一次世界大戦前後のオーストリア・ハンガリー帝国サラエボ事件などあまりなじみの無い舞台で、『感覚』を持つ人々の存在が当たり前の世界。自分などは第一次世界大戦の背景すら理解できていないので、オーストリアとドイツ、ロシアの情報戦の敵味方も判らない。綺麗な文章なので前半はとても集中できたのだが、後半になって外乱が入り集中できなくなり、最後はもうひとつ。