藤崎慎吾 クリスタルサイレンス〈上〉 (ハヤカワ文庫JA), クリスタルサイレンス〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

クリスタルサイレンス〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) クリスタルサイレンス〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
ハイドゥナンが面白かったので、作者のデビュー長編である本作も読んでみた。すると、図らずも今年ナンバー1であったグレッグ・イーガンディアスポラ」と近い。物理的な肉体を持たず、ネットワーク上に存在する生命(精神)については、イーガンがより理論的な記述であったのに対し、こちらは親しみやすいというかイメージしやすい。悪い人も出てくるしね。惜しいのは火星先住民に関する説明が無かったことだ。