伴野昭人 北海道開発局とは何か GHQ占領下における「二重行政」の始まり
北海道開発局とは何か GHQ占領下における「二重行政」の始まり
- 作者: 伴野昭人
- 出版社/メーカー: 寿郎社
- 発売日: 2003/10/15
- メディア: 単行本
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北海道開発庁および北海道開発局が誕生する過程を再現するノンフィクション。
北海道開発庁は国土交通省の内局になったが、開発局はまだ健在。北海道は今も開発中なのである。
本州だと国道の番号などの標識には「建設省」だの「国土交通省」だの書いてあるが、北海道では違う。そこには「開発局」と書いてある。初めて言ったときは不思議だったね。
それから、北海道のとある場所で道を尋ねたときに「信号を右に行くと”局”があるから、そこを左だよ」って言われたことがある。局ってなんだ? 電話局か? と思ったが、開発局の開建事務所のことだった。北海道では常識なのだろうか。
しかし、開発局のおかげか、北海道の道路は立派だ。国道273号線の糠平温泉から三国峠なんて実にすばらしい。層雲峡付近なんて何度道を作り変えていることか。旅行者としてみれば悪くないんだけど、雪のない夏場にやたらあちこちで工事するのはやめてほしい。