恩田陸 黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫),黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫) 黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)
立て続けに講談社文庫から出ている恩田作品を読む。これらは『三月は深き紅の渕を』と何らかのつながりがある。
この『黒と茶の幻想』は『三月は深き紅の渕を』の第一章、『待っている人々』に登場する本である『三月は深き紅の渕を』の第一部として書かれたとされる物語だ。中年の男女4人が屋久島に行って、だらだら山歩きをしたり食事をしながら話をする話。おそらく彼らが自分と同年代であるため、それだけでも十分『ノスタルジア』を感じることができる。梶原憂理も登場。