池澤夏樹 静かな大地

静かな大地

静かな大地

出版されたのは昨年9月で、近くの本屋さんではずっと平積みになっていたのだが、購入を躊躇していた。たまっていたクレジットカードのポイントでbk1から本が買える事がわかり注文した。しかし、重くて厚いのでしばらくは積んだままになっていた。
明治の始めに淡路島から北海道の日高に入植し、アイヌと一緒に牧場を拓いた人の話。仕方がないのだが、主人公の1代で終わっているのが惜しい。現代まで世代のつながりを書いて欲しかった。そして、時代によって和人とアイヌの関係が変わるのか、今も変わっていないのかを示して欲しかった。